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新年のご挨拶

新年あけましておめでとうございます。

全国医療通訳者協会(NAMI)は、2016年の設立から8年を迎えました。この間、多くの方々の支えと励ましのおかげで、毎年のCHIP研修や、コロナ禍におけるリモート研修、学会でのシンポジウムなどを実現することができました。心より感謝申し上げます。

医療通訳は、患者さんに寄り添い、言葉を通じて医療者と患者さんの想いをつなぐ大切な役割を担っています。医療通訳者やその学習者にお会いすると、共通して感じるのは相手に対するさりげない優しさです。病気や怪我で心身が弱っている時や、痛みのために平静を装えない時でも、「大丈夫」とそっと寄り添ってくれるような安心感があります。医療通訳者が集う会合では、会場全体がこの優しさに満ち溢れているのを感じます。

1月18日にはNAMIの全国大会が開催されます。リモートではありますが優しさを感じられる大会にしたいと考えています。今年のテーマは「発達支援の現場と医療通訳」です。発達障がい児に関する通訳依頼は今後さらに増加することが考えられます。ご専門の児童精神科医師と療育センターのソーシャルワーカーを講師にお招きして、基礎知識を学びます。後半は、NAMIで作成中の「医療通訳行動マニュアル」の内容を一緒に議論します。会員は無料で、また一般の方も参加可能です。ぜひ奮ってご参加ください。詳細は、ホームページ12月9日付「ニュース・お知らせ」をご覧ください。

今年もNAMIでは必要な時に、いつでも誰でも医療通訳が使える日本の実現を目指して活動を進めて参ります。

NAMI代表理事 森田直美